日本唯一親子三代探偵・代書屋酔いどれの調査事件簿～冷却期間その2～
日本唯一、親子三代探偵酔いどれの調査事件簿
皆様、ごきげんよう。
日本唯一、親子三代探偵・行政書士酔いどれです。
今回も調査事件簿からの内容です。
事実を基にしていますが、特定を防ぐため
多少変更している点をご了承ください。
前回の続きです。冷却期間を置こうと新婚夫婦が別居
実家暮らしと当初伺っていましたが、別居中に
女性と交際が発覚。
今まさに、現場にいる状況です・・。
日付も変わり、本来ならば終了するはずなのですが
もうしばらく粘ってみます。
というのも、不自然な点が。
女性宅であれば、女性が軽自動車をアパートの駐車場内に
入れればいいのですが、今回はご主人が停めている点が
何故か引っかかっていました。
それと、玄関にある郵便ポストにチラシ類が溜まっています
日々生活拠点にしているのであれば、郵便等で
整理整頓が行き届くと思うのですが、
そういった些細なことも引っかかってしまいます。
時間は深夜2時。
目をこすりながら、ガムを噛みながら張り込みを続けていると、
部屋の電気が突然点灯しました。
「んあ！」
急いで車を移動させます。
玄関側に暗視カメラを構えて私はファインダー越しに
玄関ドアを一転集中。
こんな時間に明かりがともるのは明らかに不自然です。
10分後、玄関ドアが開きました。
女性が先に部屋を出て、御主人がドアのカギを閉めます。
二人は階段を降り、右手を挙げて別々の車両に乗り込みます。
いったいどういう事？？
ご主人がカギを閉めたという事は、ここは当たり前ですが
女性の家ではありません。
だとすると、このアパートは一体何なのか・・。
ご主人車両は、実家へと戻りました。
「あ！逢引き場所か！」
そうです。ラブホテルだと、言い逃れのできない状態に
なってくるのと、寝具さえあれば二人きりの場所と時間に
このアパートはうってつけ。
ご主人は実家暮らしなので、女性も連れ込めないならば
そのようになるのでしょう。
となれば、ここのアパートを張っておけば、女性との密会も取れる
かなり楽になってきました。
4回目です。
この日はご主人、勤務が終わった後、真っ直ぐ実家に帰宅。
動く様子はありませんでした。
5回目です。調査期間の最終日。
3回目の時に時間を消化している為、短くなるのですが
今回は帰りにレンタルビデオ店とコンビニに寄った後、
そのまま真っ直ぐ実家へ。
私は、書類をまとめて奥さんへの報告を行いました。
奥さんが、両親も一緒に話を聞きたいというので
事務所に3人がお越しになりました。
報告書を見た奥さんは、顔色が明らかに変わっていくのが
わかりました。
現状では、二人が密会していたという事は押さえられましたが
1回だけでは相談に乗っていただとか、詭弁を言って
言い逃れる可能性が高い事を説明し、継続して二人が密会している
のを、押さえたほうが良いとアドバイスしました。
奥さんのお父さんが一言。
「許さない」
続けざまにお母さんが、「ここまで馬鹿にされて悔しい
何とか向こうに対抗できるようにしてください」と
とはいうものの、予算的にかなりの金額になるのを伝え、奥さんが当初費用を
工面して頂いた手前、此方も無理は言えません。
お母さんが、「保険を解約してなり、費用はどうにかして工面するので
再調査で尻尾を掴んでください」
奥さん一家の腹は固まりました。
報告したからと言って、密会場所のアパートに近寄らないこと
知らないそぶりで全て対応する事をお願いして、再調査となりました。
日程調整で動かせない他の案件があるので、その案件が終わってから
この案件に専従することを伝えました。
次回へ続きます。
それでは皆様、今日も良い一日を！
日本唯一親子三代探偵 代書屋・酔いどれ