日本唯一親子三代探偵・代書屋酔いどれの調査事件簿~冷却期間その4~
2019/06/11
皆様、ごきげんよう。
日本唯一、親子三代探偵・行政書士酔いどれです。
今回も調査事件簿からの内容です。
事実を基にしていますが、特定を防ぐため
一部変更している点をご了承ください。
なおこの物語はフィクションです。
前回の続きです。冷却期間を置こうと新婚夫婦が別居
実家暮らしと当初伺っていましたが、別居中に
女性と交際が発覚。
1回目の報告で不十分なこともあり、再調査となりました。
翌日深夜です。時間帯は朝3時。
私は賃貸アパートを確認後、昨日深夜御主人が向かった
団地方向に走行します。
何故この時間か?というと、いつも動きがある時間が深夜2時
それ以降だと家に帰っている事が多いですし、人通りも少ない
動くのは牛乳配達か新聞配達、タクシーやトラックドライバー位
殆どの方は夢の中。
夜討ち朝駆けです。
その団地に到着した私は、携帯のフォルダを開いてルートを確認後
団地内に車が走った履歴通りを走行します。
街灯はついていても、見落とさないようゆっくりと徐行運転
ルート上の道を左右確認しながら進みます。
すると、眼前に見覚えのある赤い軽自動車が。
ナンバープレートを確認すると、同じです。
建物の明かりはすべて消えており、就寝中です。
車両や玄関表札を撮影し、事務所に帰る途中に御主人の
実家を通って車両を撮影し、実家に車があるのを
確認して調査終了します。
それからしばらく、賃貸アパートには御主人の車両は
やって来ることはありませんでした。
スポーツサークルの練習日も、御主人は勤務が終わった後
実家に真っすぐ戻っています。
何もない日が10日ほど続きました。
スポーツサークルの日です。
私はいつもの如く賃貸アパートに先回りして、
二人の車両が来るのを待機します。
今日は早めに終わったみたいです。
車両は、賃貸アパート方向に来てるようですが
途中にあるスーパーの駐車場に立ち寄っているみたいです。
やがて、二台の車両が私の車両の前を通過しました。
玄関の所で、御主人がスーパーのレジ袋を持って
女性が来るのを待っています。
ファインダー越しに見る御主人の笑顔
しっかりと撮影し、二人は揃って玄関前に立ち
御主人がカギを開け、室内へと入っていきます。
さて、これから長い待機の時間です。
日付も変わった深夜一時、玄関ドアが開きました。
今日はいつもより一時間早く出てきました。
二人は車両に乗り込んで、双方の家に。
定かではありませんが、
合わない期間は女性の生理周期だったのでしょうか?
翌日も御主人の車両は賃貸アパートに。
到着すると、赤い軽自動車もドラッグストアの駐車場に
部屋の電気は消えています。
出てくるのを待機します
深夜2時。二人が玄関ドアより出てきて、双方の車両に乗り込みます。
実家に戻ったご主人の車両、団地内自宅にとまる
女性の車両を撮影しました。
ここまで押さえていれば、ほぼクロ。
その期間だけ。と言われない様にするのと、バレるのを防ぐために
ここから少し期日を開ける事にしました。
ですが、スポーツサークルの時は間違いなく密会はするでしょう。
それからはサークルのある日に絞って張り込む事にします。
サークルの終わる時間に体育館へ。
御主人の車両はあるのですが、女性の赤い軽自動車は
見当たりません。
いつものようにサークルが終わった後、同じ道を通って
実家に向かっています。
今日は何もなかったか・・。と思い車を撮影しに
実家に向かうと、実家前にエンジンをつけたままの状態で車両が。
車を追い越し、離れた位置で双眼鏡片手に覗いていました。
ご主人は箱を抱えて、後部座席に押し込んだ後、
実家を後にします。
そのまま御主人の車両は賃貸アパートへ。
箱を運び込んでいます。
その後も実家と賃貸アパートを2往復。
その間、赤い軽自動車は来ることはありませんでした。
週末も賃貸アパートに来るのですが、女性の姿はありませんでした。
週明けからは、ずっと車両は賃貸アパートに止まっています。
実家からこの賃貸アパートに移ったのでしょうか。
調査の見直しです。
ですが、既に室内の出入りは押さえているのと
スポーツサークルの時に赤い軽自動車が来るか
そこをあと一回取ればもう証拠としては完璧です。
で、最後のスポーツサークルの日
何も知らない両人が、二台並んで賃貸アパートにやって
きました。
玄関ドアを開け、二人は室内に。
程なくして電気が消えました。
深夜2時です。
玄関ドアから女性が出てきました。
玄関先でご主人が手を振っています。
女性だけが赤い軽自動車に乗り込んで、ドラッグストアの
駐車場を後にします。
ここまでの報告書、見返すと約1か月近くの調査
書類にDVDをまとめ奥さんとご両親に報告。
DVDに映るモニター画面を見ながら
涙を流す奥さんとお母さん。
仕事とは言え、心痛い場面です。
十二分に家族親族で相談して、法曹関係者に
相談し、今後を仰いでもらうように総評に
記しました。
その後はどうなったかは関知しませんが
この報告書を見て、修復は不可能だと推察。
子どもさんがいなかったのでリスタートの
ハードルは低いのではないかな?と思います。
それにしても、盛大な披露宴を行って
半年でこの結末とは、
1年弱で幸せと地獄を味わった奥さんに
幸あれと願うばかりです。
それでは皆様、今日も良い一日を!
日本唯一親子三代探偵・代書屋 酔いどれ