日本唯一親子三代探偵・行政書士キシワダの調査事件簿～アウトレイジな親父その３～
日本唯一、親子三代探偵キシワダの調査事件簿
皆様、ごきげんよう。
日本唯一、親子三代探偵・行政書士キシワダです。
今日は、酔いどれが、探偵となるきっかけを作った
師匠でもある、我が親父について綴りたいと思います。
今回は第３回。私が高校時代の頃の出来事です。
中学から商業高校に進学すると、私はポケットベルを持たされました。
授業中に、腰に付けたポケットベルが震え、見ると自宅の電話番号。
授業終わりに事務室の横にある公衆電話にテレホンカードを入れ
自宅に電話して、調査の時間帯を聞いていました。
学生服で尾行するのか、親父の運転する車に私服を載せていて
車内に着替えて探偵助手としてカメラを撮影していました。
その頃、ビデオカメラが小型化され、パスポートサイズのビデオカメラが
出始めた頃でした。これは便利とすぐさま導入し、調査に活用することになりました。
それまでは、一眼レフカメラを首からぶら下げて、その都度撮影。
現像するまではどんな写真だったか、わかりません。
現像して、手ブレだったりして、使い物にならない写真も多々ありました。
その失敗を生かして、撮影テクニックを磨いたような気がします。
ただ、どちらにしても運転しながらの撮影は、難しい。
今のように、ドラレコとかもありません。そこで、車両に運転しながら
撮影をしよう！という事で、車内の大改造を行いました。
運転席と助手席の間にあったコンソールボックスを取り外し、鉄工所にいって
カメラを載せる台を作成。そこにカメラの電動雲台を設置してリモコンで、
ビデオカメラ毎、左右に動かせるように固定しました。
録画ボタンを押せば、運転中でも継続録画が出来るようになりました。
その装置が出来たことによって、臨場感がある調査報告書を渡せるように
なりました。
しっかり撮影できたかどうかも、確認出来るので撮影ミスも無くなりました。
ただ、昔はそこまでズーム機能が無かったので、どうしても決定的な瞬間や裁判
所に提出する証拠は一眼レフに頼っていました。
私は、親父の仕事を手伝いながらも大学進学を考えていましたが、忘れもしない
高校2年の夏休み最終日。 張り込みながら親父からこう告げられました。
「お前、この仕事を継げ！大学には行かさない。卒業したら修業しろ！」
反抗は出来たかもしれません。ですが、大学に進学して、親父にもしもの事が
あれば中退しなければならないですし、弟もまだ小学生だったので、
継ぐしかないか。と進学の夢を諦めました。
2学期からは、本当に学校に行って、簿記の授業は真剣に取り組み、それ以外
は、他のクラスメイトが勉強をしている最中、机の上で夢を見ていました。
先生も、事情を知っているのでお咎めも無く、早退して、仕事に向かう日々も
多くなり、最低の単位を取って、高校を卒業したような感じでした。
高校を卒業後、直ぐに自動車免許を取ってからが、本格的な探偵修業の日々。
親父は、「普通の人間に5年かかって教えるのをお前には3年で教える。
教えると言っても、手取り足取りは教えん。俺の動きを見て覚えろ。わからん時
には聞け」
わからないので、尋ねると。「そんなこともわからんのか！頭がついとるんだか
らよく考えろ」と言われる始末。
若葉マークですが、当時はGPSなど無い時代。
対象者車両をガチンコで追跡です。青飛ばせ、黄色突っ込め、赤勝負
信号でこちらの車が止まるようなものならば、「下手くそコラ」と後部座席から
運転席シートを蹴られる日々。
運転して一人で追跡して、不貞行為が撮影できたので、意気揚々と現像
してみた写真が全て真っ黒。大目玉をくらった事もありました。
尾行がうまくなるにはどうしたらよいか？自問自答＆内心で反抗ばかりしていた
１０代でした。
次回は、灰色の修業時代を綴りたいと思います。
それでは皆様、今日も良い一日を！
日本唯一親子三代探偵・行政書士 キシワダ